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2004年12月26日

                                                                                 
「砕かれた心」

ルカ1章26〜38節

                        




@ 今朝は、処女でありながら子を宿すという神の御心に従ったマリヤさんを通して、“砕かれた

心”について学びたいと思います。


A さて、マリヤは、ある日突然、御使いに告知されました。「あなたはみごもって、男の子を産みま
                                とうとつ
す。名をイエスとつけなさい。」と。神からのこの唐突な申し出は、処女であり、しかも婚約者がいる

身にとっては、困ることであり嫌なことでした。もし他人に、妊娠したと分かったなら誤解され、
         べっし                           かんいん
婚約者からは蔑視されて婚約解消とされるでしょう。しかも当時の習慣では、姦淫の女と見られ
いしうち
石打の刑によって殺されるでしょう。どちらにしても、「死ね。」と言われている事であり追い詰めら

れることでした。しかしマリヤは言ったのです。「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、

あなたのおことばどおりこの身になりますように。」と。彼女は、自分の身を守ることよりも、あえて

苦しみの中に入る道を選択し、神に従ったのです。これは神に常に従おうとする砕かれた心を

マリヤが持っていたからです。この心を持っていたから彼女は救い主の母として用いられたので

す。神に用いられるために必要なのは、砕かれた心を持って主に従うことが、絶対条件なのです。


B では、心が砕かれることについて考えてみましょう。その模範は、信仰の創始者であり完成者で
                                                              あがな
あるイエス様にあります。先日私たちは映画パッションを観て、イエス様が、私たちの罪を贖うた

めに、徹底的に苦しめられる生々しい様を目にしました。イエス様は、残酷さをエスカレートして

いくローマ兵たちのパニックの中に置かれたのです。そこまでやるのかと思うほどまでに、徹底

した苦しみの中に置かれました。私たち罪人への裁きはこれほどまでに、徹底したものであること

を示されたのです。実に私たちは、この「イエス様の打ち傷によって癒されたのです。」。それは、

イエス様が、「みこころならば、この杯を、わたしから取りのけてください。しかし、わたしの願い

ではなく、みこころのままにしてください。」と、自我を主張せず、神の御心である、苦しみの中に

あえて入って下さったからです。ところが私たちは、全て整えられている時には神に従うが、

「とても出来ない」と思うと逃げ出してしまいます。このように、出来ないと思う事は、すぐ逃げて

いくなら、信仰はいりませんし、自我を砕く必要もありません。ただサタンの強迫観念に襲われ、
               おびや             とりこ
「お前のような者は、だめだ。」と脅かされて、不信仰の虜にされるだけです。だから、自分の身を

守っては、神様に用いられることはできません。神は、私たちの自我が徹底的に砕かれることを

願っておられるのです。神の前にも人の前にも自我が砕かれて、信仰の故に神に従って行く、たくま

しい信者を求めておられるからです。


C 私たちの教会は、あえて苦しみの中に入る道を選び、純粋に歩んで来た教会です。そして今、

神が新しい事を始めようとされています。(イザヤ43:19,20)。ですから、この神の

御心にしたがって用いられるために、「神様。イエス様の血によって砕いてください。」と心を開いて

祈っていこうではありませんか。
そして、砕かれた新しい心で新しい年を迎えましょう。

神が新しいことをしてくださろうとしていますから。

 


                      

                               

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