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2004年11月28日

                                                                                 
「神の計画の実現」

使徒25章1〜12節

                        



@ 今朝は、神の計画が実現するまでには、神の手順と流れがあることを、パウロのローマに

導かれるまでの出来事を見ながら考えてみたいと思います。


A さて、使徒パウロが神に召されたのは、「イエス・キリストの御名を、異邦人、王たち、

イスラエルの子孫の前に運ぶ」(9章15節)ためでした。
このことが、パウロのエルサレム帰着に

始まって、徐々に明らかになってきます。パウロは、エルサレムに帰ってからローマに行く予定でし

た。ローマは、全世界を治めている異邦人の中心地です。そこに行って証しする事は、自分の召しの

最終目標であると考えていたのです。当時の皇帝は迫害者ネロでした。しかも、ローマに行くには、

エルサレムでの縄目と苦しみが待っていると、御霊によって予告されていました。しかし彼は、

「神の恵みの福音を証しする任務を果たし終える事ができるなら、私のいのちは少しも惜しいとは

思いません。」という一途な心で任務を全うしようとしていたのです。


B では、神はパウロをどのようにしてローマまで導かれたのでしょうか。

彼はエルサレムに着くと教会の指導者たちと会い、異邦人伝道の証をしました。その後で、

ユダヤ人クリスチャンたちに騒ぎが起きないようにとの配慮で、清めの手順を踏んで実行していま

した。ところが殆んど終わりかけた時、降って湧いたように騒ぎが起こり、殺されかけたのです。

しかしそこへ、ローマ軍の千人隊長が来て、パウロを保護下に置いたのです。それによって、

ローマ軍の監視の下に大胆に、イスラエルの子孫の前でイエス・キリストを証しすることが出来ま

した。その夜、主がパウロのそばに立たれ言われました。

「勇気を出しなさい。あなたは、エルサレムでわたしのことを証ししたように、ローマでも証を

しなければならない。」と。ところが暗殺の陰謀がおこり、カイザリヤの総督ペリクスの元に護送

されました。彼は、そこに二年間も牢につながれたままにされました。しかしある程度の自由が

与えられ、友人たちが世話をすることを許されていましたから、よい休息の期間でもあり、

エネルギーの充電期間が与えられたのです。そして二年後の新総督が着任した時、パウロは

総督とアグリッパ王たちの前ではっきりとキリスト・イエスを証しする機会が与えられました。

またカイザルに上訴したことによって、護衛付きでローマまで送られることになったのです。

このようにパウロは色々なところを通ってきましたが、全て神のなさる流れの中で、ただ神に信頼

して従って行った時、自分に与えられた召しの務めを全う出来たのです。


C 私たちの教会も、「空っぽの器に油が満たされる。」と導かれ、全世界に向かって、クリスチャン

たちを励ます働きに用いられるという神様の召しを受けて、神様のなさる手順と流れの中で取り

扱われてきました。そして、エルサレムでの苦難を味わい、今まさに、ローマに向かって出立する

時が着たと思います。これからは、神の賜物と力を頂いて、任務を果たし終えるため、パウロさん

と同じように一生を捧げていきましょう。


 


                      

                               

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