「良い忠実なしもべ」
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マタイ２５章１４～３０節
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① 今朝は､『よくやった｡良い忠実なしもべだ｡あなたは､わずかな物に忠実だったから､私は
あなたにたくさんの物を任せよう｡主人の喜びをともに喜んでくれ｡』と言われた神が､私たちに
願っておられることについて学びたいと思います｡
② さて､この主人は旅に出る時､しもべたちにそれぞれの能力に応じて財産を渡して出かけて
行きました｡その時しもべたちに何を願っていたのか､『よくやった｡・・・』と言われた言葉から
知ることが出来ます｡ここで注目したいのは､５タラントの者に対しても､２タラントの者に対して
も､主人は『わずかな物に忠実だった｡』と､平等の評価をして下さっているという事です｡
この世の中は能力主義であり､成果の量によって評価が違って当り前と考えています｡しかし神の
見方・考え方は､世の評価とは違うことが分かります｡神は､儲けた金額の多少によって評価される
方ではなく、持っている能力に忠実であったかを見られるのです｡
③ では､この神様の考え方に対して､私たちはどのような心で答えていけばよいのでしょうか｡
｢世の中では認められなくても、神は認めてくれるから感謝だ｡｣と､そこに逃げ込めというので
しょうか｡いいえ､そうではなく、この神の御心は世の中でも通用する真理なのです｡それは､人
それぞれが出来る分野において､忠実にキチットやっていくなら､それに応じた評価がされていく
からです｡事実私たちは､生まれた時から男と女に区別され､みんな能力も、それぞれ違ったものを
持って生まれて来ました｡ですから､それぞれの出来る分野に違いがあって当たり前なのです｡
ところが私たちは､人よりも優れたものを追い求め、自分に無いものを欲しがってあこがれ､
ねた た
妬み､ストレスを溜めていくのです｡しかし神は､私たちがアレもコレも出来る人間であることを
望んでおられるのではありません｡まず､自分に与えられたタラントに対して忠実である事を
願われるのです｡ですから､５タラントの者も２タラントの者も､｢わずかな物に忠実だった｣と
同じ言葉をかけられたのです｡もし１タラントの者も地に隠さず１タラント儲けていたら､同じ
言葉をかけて頂けたでしょう｡神は､自分の能力を見てビビリ､ひねくれて､自分には出来ないと
思って何もしない者を嫌われるのです｡神がタラントを与えられたという事は､それを用いるよう
にと、それぞれに期待されているですから､私たちはそのことに、もっと自信を持つべきです｡
そして､その賜物をドンドン磨いていくことにエネルギーを使って行けばいいのです｡そうすれば、
神様は天において「私は、あなたにたくさんの物を任せよう」と平等に言ってくださるのです。
表面でタラントを評価してはなりません｡目に見えるタラントにばかりに目が捕らわれて、自己
れんぴん
憐憫に陥り､自信を失って地に隠し､何もしようとしない事が一番いけないのです。私たちは､
自分が１タラントの者であっても、忠実に尽くしていくなら、この世でも評価されるのです。
④ 私たちは､ひねくれて何もせず、役に立たないしもべとして外の暗闇に追い出されたくありま
せん｡むしろ、なりふり構わず自分の意志を用いて信仰を働かせ､エネルギーを使って賜物を磨いて
いきたい。何故なら、神様が評価してくださることは、この世でも評価される事ですから。
もともと、私たちはわずかなタラントしかないのですから。
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