神はモーセに告げて仰せられた。『わたしは主である。』 (出エジプト6:2)
「主」という名は、神ご自身の名として示された「ヤハウェ」のことであり、モーセに対して啓示
された「わたしはある。」という、絶対者としての権威を持つ方として表わされています。すなわち
神は、モーセをエジプトに遣わすにあたって、「わたしはパロの心をかたくなにする。彼は民を去ら
かたくな かたくな
せないであろう。」と言われ、あえてパロの心を頑にされました。それは、人間がいかに頑で、傲慢
であろうとも、「わたしはある。」と言われる神の絶対的な権威の前には、人はただヘリ下って従う
しかないことを示されるためだったのです。だから、パロ自身がその権威に服して、自分からイスラ
エルの民を追い出すようにされた。これが神様の成さる方法です。私たちも、いくら自分は弱いから
と言って、逃げ込んでしまうことを神は赦されません。神は絶対の権威を持つ方ですから、その方に
頼って勝利せよと仰るのです。たとい実がなくても、主に対してした行為は、天に宝を積み上げてい
るのですから、絶対者であるヤハウェに頼って、奮い立ってやっていきましょう。
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