『福音書の記述の正確性』
さかのぼ
福音書の記述の年代を調べていくと、イエス・キリストの死後、5年以内の記録に遡る
ことができます。
まず、使徒行伝の記録は、パウロの死の前で終っています。パウロの死がAD62年ですから、
パウロの死の前に使徒行伝が書き終っていることが分ります。そして、ルカ福音書と使徒
行伝はルカによる二部構成になっていますので、ルカ福音書は使徒行伝より前に記されて
います。ということは、使徒行伝がパウロの死の前の60年とすると、ルカ福音書は、
50年代に書かれたことになります。イエス様の死は、33才の時ですから、イエスの誕生
をBC4年とすると、イエス・キリストの死から30年以内にルカ福音書が書かれたこと
になります。
この年代というのは、イエスがまだ生きていた時代に、彼の行動を見聞きした人物が
生きている時代ですので、もし誤った記録であるなら、敵対者たちによって指摘され、
葬られる記録となっていたことでしょう。特にルカは、綿密に調べ「アウグストの勅令が
出て、クレニオがシリアの総督であった。」とありますから、もし誤った記録なら、内容を
がんさく
見て価値のない贋作となります。しかし、これらが真実であったということは、その後、
3万冊以上出てくる写本(ギリシャ語写本5664冊、他言語の古代写本24000冊)に
よって、その内容の真実性が裏付けられています。昔は、今のように紙はなく、パピルスや
羊皮紙は、高価なものですので、それを偽りの書のために写本することはありませんでした。
また、古代の伝記の中で、アレキサンドロス大王の伝記は、歴史家の間では、その信憑性は
高く評価されています。しかし、その伝記の記録は、400年以上経ってから書かれた
ものです。 また、コーランもマホメットの死後数百年経って確立しました。また、釈迦の
教典も、一番古いもので、死後300年経って書かれました。しかし、パウロの書簡になる
と、第Tコリント15章の復活の記述は、イエスの死後5年以内に書かれたものを、
パウロが引用して書いています。それは使徒信条と言われるものです。
以上のことから、イエスを実際に知っている人々が、生きている時代に書かれた聖書は、
アレキサンドロスやマホメットや釈迦の話とは、もう全然比較にならないものです。
私たちは、歴史上、実に信用できる記録に立って、イエスキリストを信じる者とされている
ことを、感謝しようではありませんか。 |
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パピルスや羊皮紙といった非常に高価の物に
写本されていきました。
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