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2012年9月30日



 『御霊のフィルターを通して考える』



マタイ16章21〜28節


@ マタイ16章22節のペテロの言葉から学んでみたいと思います。


A さて、イエス様は、ご自分の死が近づいた時、弟子達に、ご自分に起こる苦難と甦りについて

語り始めました。しかし弟子たちには、それを理解する事ができませんでした。当時の人々の

メシヤ像は、邪悪な王たちを滅ぼしてくださる、力ある英雄としてイメージしていました。

ですから、滅ぼされる事のない方こそメシヤだと思っていたのです。ところが、そのイエス様が、

「ご自身は捕らえられ、殺されて死んでしまう」と話し始められたのです。メシヤにそんな事は

あってはならないことでした。ですからペテロは、イエス様をいさめ始めて、

「主よ。とんでもないことです。そんな事があなたに決してあってはなりません。」と。

普通ならこの言葉を聞いたイエス様は、ペテロに、「心配してくれるのか?」と喜ばれたはずです。

ところが、ペテロに「サタンよ。引き下がれ。」と言われたのです。



B では、何故ペテロに、「サタンよ。引き下がれ。」と言われたのか、考えてみましょう。

ペテロはイエス様に対して「いさめた」とありますが、それは、目下の者が、目上の者に向かって

忠告する事です。
「あなたこそ、生ける創造主の子キリストです。」と告白したペテロが、

どうして忠告などしたのでしょうか。この時のペテロは、自分は正しいと思って、善意の気持ちで

伝えたのですが、その考えはサタンから来ているものだと100%否定され、そればかりか、

「わたしの邪魔をする者だ。創造主のことを思わないで人のことを思っている。」と、断罪され

ました。それは、自分の先入観に立った自分勝手な考え方であったからです。私たち人間は、
                             
はんちゅう
多くの場合、目に見える世界の狭い範疇の中で考え、判断してしまいます。それは、自分の 

側に立って考える考え方が、いつも正しいと思っているからです。しかし、自分の側に立った

考え方は、創造主の考えではありません。
創造主の側に立って考えるときに、初めて正しい理解が

出来るのです。
ですから、人間の側から見た考えは、創造主の邪魔をする者となってしまうの

です。

そこで、イエス様は、「あなたは、人のことを思っている。」と言われ、100%否定されたの

です。それでは、創造主の見方に立つにはどうしたらよいのでしょうか。

 それは、御霊を通すことです。自分の思いや考えを、
先ず御霊のフィルターを通して考え、

答えを出していくのです。
そして、それを心に入れて口に出すなら、簡単にサタンにやられること

はありません。そのために
必要なものは、「自分を徹底的に否定する」心(24節)を持って

いなければ行けません。
いつも自分の考えが、当たり前のように優先するようでは、イエス様

から、離れていってしまいます。ですから、御霊を通すことを習慣にしてしまえば、その生き方を

変えていけるでしょう。このことをしていかなければ、いつもイエス様から、「サタンよ!退け」

と言われてしまいます。

C 自分の生き方は、自分の思い通りに出来ると思ってはいけません。私たちは、もはや、

キリストにあって生きている者ですから。未信者時代のように、自分の思い通りに生きることが、

当たり前となっていてはいけません。
たとい自分の命を失っても、甦る者とされているのです

から、自分の命を自分のものとして救おうと思う必要はありません。キリストが来られたとき

こそ、私たちのハッピーデイで、朽ちるからだが、栄光の体に変えられる日です。

即ち、現在の朽ちる私たちは、全面的に主に信頼することを願って、それを貫いて行くべきです。

だから、必ず、御霊を通して考え、判断するのです。元々この命は、創造主に依存している命です。

ですから、創造主のフィルターを通して考え、判断していけばいいのです。これこそイエス様が

歩まれた道です。永遠に生きていく者として、この道に歩んで行きましょう。 



                                        

  
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