「悪い人間が他人を傷つけて、お咎めもなしで平気な顔をして暮らしているのを、
創り主は平気で見ていられるのでしょうか。なぜ、その中に立ち入って、この世界のすべての
悪と対峙しないのでしょうか?」という疑問が投げかけられています。
その答えは、「決してお咎めなし、なんてことはないと言うことです。」
創り主がすべて決着をつける日が来ます。
過去の歴史の中で、創り主は、悪や、悲惨な行為に対して、責任を取らされたことがあります。
それは、ノアの大洪水です。「創り主は、地上に人の悪が増大し、その心に計ることがみな、
いつも悪いことだけに傾くのをご覧になって・・・地上のすべての生き物を、人をはじめ、
動物、はうもの、空の鳥に至るまで消し去った。」(創6:5、7:23)のです。
その出来事の証拠として、この地には、世界中に水平な地層が広がっており、
またその地層の中から、突然死滅していって、すべての生き物の化石が出土しているのです。
これらの化石と水平地層は、世界中に大洪水が起こって、死滅していった創り主のさばきを
物語っています。
そしてこの後、もう一度私たち人間に対し「自分の言動に責任をとりなさい」と
創り主が迫るときがやって来ます。
しかし、創り主はその正義を下すのをあえて遅らせておられるのです。
それは人間をこよなく愛しておられるからこそ、歴史の終わりに成される清算の時を、
遅らせておられるのです。それは創り主が善であるが故に、なんとか人の罪の
治療の必要を感じて、敢えて、この世の苦悩と悲惨を通ることで、人間に懺悔の心へ導き、
反抗的な人間が創り主に降伏して、救い主だけが持つ治療法を求めるようにされているのです。
だから創り主は、平気な顔をしているのではなく、その忍耐こそがむしろ救いなのです。
(Uペテ3:15)
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