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2010年3月7日





悪魔によって曇らされてきた部分





第Uコリント5章17節




  

@ 今朝は、福音の真髄が、「悪魔によって曇らされてきた部分がある」ことについて学びたいと

思います。

A さて、教師達がジョイフル・タイムで子供たちに語っているメッセージを聞きながら感じさせられ

たことは、
罪や裁きについてハッキリと語られていても地獄からの救いについては、よく理解で

きないということでした。
この最後の部分こそ福音であり、分かりやすく語って欲しいところなの

です。しかし、それが出来ないのはどうしてなのでしょうか。確かに私たちは、「イエス・キリストが

私たちの罪の身代わりとなって十字架につけられて死んで下さった。」と信じています。ところが、

いざキリストの十字架について語ろうとするとき、他人事のように白々しく感じるのです。それは、

語る人が十字架の身代わりを、リアルに自分自身の事として実感していないからではないでしょうか!

B では、その原因がどこにあるのか探ってみましょう。私たちのイエス様像が、
「罪のない完全な

イエス様」
として、私たちとは、かけ離れた人間として見ている点にあると思います。一般的に

人の子としてのイエス様を、「アダムが堕落する以前の体を取られた完全な人間と見ており、罪深い

私たちの肉とは違うお方。」と考えているからです。もしそうならば、イエス様はただ人間の形を取っ

ただけということになり、十字架もお芝居ではないか、ということになってしまいます。しかし、

神の御子で在られるイエス様は、私たちと同じ罪深い肉を取って下さった方(ロマ8:3)です。

それ故に、私達の身代わりとなる事が出来たということです。しかし、罪を犯すことはありません

でした。ですから、
罪を犯していない罪人の代表として十字架にかかり、肉において処罰を受けて

下さったのです。
こうして、従来の考え方の中には大きな問題があると分かってきました。

まず、もし堕落以前のアダムの肉を持ってこられたなら、イエス様は十字架につけられても死ぬことが

出来なかったでしょう。死は、アダムの堕落以前にはなかったからです。

次に、ロマ書8章3節では、「罪深い肉と同じような形でお遣わしになり、肉において罪を処罰され

た。」と言われています。又、ヘブル2:17では「主は全ての点で兄弟達と同じようにならなければ

なりませんでした。」とあります。もし完全な肉であるなら、御使いのようであったことでしょう。

ならば、多くの苦しみを通ることはなかったはずです。さらに、イエス様の家族の兄弟たちや、

ペテロやヨハネたちも、イエス様が普通の人間であったからこそ生活も一緒に出来たのでしょう。

また、イエス様の兄弟たちは、公生涯を始められたイエス様の噂を聞き、気が狂ったのではないかとさ

え心配してイエス様に会いに来ています。それは、私たちと変わらないイエスと生活していたことを

暗示しています。イエス様の肉を完全な肉にしようとしたのは、悪魔の策略でありダマシです。

悪魔は、ローマ帝国の下300年続いた迫害では、キリストから引き離すことは出来なかったので、

キリスト教を認め、国教とするという懐柔策に転じたのです。その結果、完全な肉を持って産んだ

マリヤを、罪のない神の母として、福音の中心であるキリストに代わる仲介者として、崇められるよう

にしたのです。これこそ福音を歪めた悪魔の策略なのです。さらに、悪魔は、クリスチャンたちに、

「完全な肉を持ったイエス様と同じにならなければ」と思わせ、出来ない人間の弱さを見せつけさせて

確信を失わせているのです。これも悪魔の策略なのです。私たちの肉は改善できません。

だからこそ、
イエス様が私たちと同じ肉を全部引き受けて身代わりに処罰を受けて下さったのです。

ですから、クリスチャンは肉に従って生きるのではなく、御霊に従って生きる者とされたのです。

クリスチャンは、ただキリストにあって生きる、新しくされた者の(ガラテヤ2:20)生き方をする

のです。

C イエス様は、「罪は犯されませんでしたが、全ての点で私たちと同じように試みに会われたの

です。」(ヘブル415)主は、私たちとかけ離れた方ではありません。まさに罪を犯すことはありま

せんでしたが、私たちと同じ人間となってくださったのです。
だから、
神の御子がそこまでして

私たちの罪の身代りになって下さった愛は、なんとすごい感謝なことでしょうか!


この感動は日々、私たちの内に強く燃えてくるのです。 

                                        

  
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