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2009年11月1日



『人に従うより、神に従うべきです』





使徒5章29〜42節、マタイ28章18〜20節




  

@ 今朝は、使徒たちの福音宣教が聖霊の働きから出たものであることについて、学びたい

と思います。


A さて、イエス様は、甦られてから天に帰られる時、使徒たちに命じて言われました。

「わたしには
天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。それゆえ、

あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。・・・」と。また、「聖霊があなたがた

の上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そしてエルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、

および地の果てにまで、わたしの証人となります。」この時、弟子たちはまだ聖霊のバプテスマを

受けていませんでした。ですから、主の命令があまりにも大きく、弟子たちにはそんな勇気も力も

ありませんでした。しかも主がいなくなってからは、ユダヤ人を恐れて、隠れて集まっていた

のです。ですから、地の果てまで、証人として働きをするようになるとは信じがたいことであった

でしょう。ところが、使徒行伝では、ことごとくその御言葉通りに成就し、イエス様が地において

権威を持っておられたことが、弟子たちのしるしと不思議によって証明されたのです。

それは、使徒たちの行動が、聖霊のバプテスマから出たものであることの証です。


B では、使徒たちがそのように変わっていった変化は、何であったのかを見ていきましょう。

彼らは、イエス様の昇天の後、聖霊のバプテスマによって力を受けました。それは、イエス様の

遺言が現実となり、あらゆる国の人々が救われ、弟子となるためでした。これこそ彼らの生きていく

目的です。彼らは、上からの力を頂いて、忠実にやっていこうと働き始めたのです。ところが、

直ぐに、ペテロの働きを妨げる者たちがやって来て、牢につながれるということが起こってきました。

しかし弟子たちはハッキリと言いました。「人に従うより、神に従うべきです。私たちの父祖の

神は、あなたがたが十字架にかけて殺したイエスを、よみがえらせたのです。私たちはその事の

証人です。聖霊もその事の証人です。」と。この彼らの変化こそ、聖霊のバプテスマの結果なのです。

彼らにとって、「世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」と言われたイエス様が

共にいて下さるとの確信を得た弟子たちは、イエス・キリストの権威を心で感じ続けていたのです。

こうして彼らにとって、力を受けるということは現実のことになりました。ですから、律法学者の

ガマリエルは、彼らに起こった一連の出来事を見て、「あの人たちから手を引き放っておきなさい。

もし人から出たものならば、自滅してしまうでしょう。しかし、もし神から出たものならば、

あなたがたは滅ぼすことは出来ないでしょう。もしかすれば、あなたがたは神に敵対する者になって

しまいます。」と。ステパノが殺されたとき激しい迫害が起こりました。信徒たちは散らされ、

その働きは滅びてしまったかのように見えました。しかし、そのことでますます御言葉が広がって

いったのです。これは、「人に従うより、神に従うべきです。」という証でした。

C 
聖霊の油そそぎは、イエス・キリストが真の救い主であることを大胆に宣べ伝えるためのもの

であり、個人の満足を満たすためのものではありません。
私たちの教会のビジョンも、自分たちの

満足のためではなく、主の証のためです。使徒の時代から二千年経った今も、昔と変わりません。

主が地上で権威を持っておられること、また聖霊によって力を得て、全世界に出て行く御心は変わら

ないのです。その事を使徒行伝は証ししているのです。私たちも、この御心に従いましょう。

                                        

  
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