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2004年6月20日

                                         
「最悪の状況でも」

へブル11章6節


@ 今朝は、信仰とはどういうものなのかを学んでいきたいと思います。


A さて、この6節は、へブル書の中心的メッセージです。神は人を、ご自身に似たものとして創られ

ました。即ち、神と交わることが出来る“霊”を持つものとして人間をお創りになったのです。

この霊こそ、神と人間が心を通い合わせる部分なのです。そして信仰とは、私たちの心を神に向け、

神を仰いで、心を通い合わせることなのです。


B では、神に心を向けていくとはどういうことなのか、ユダの王ヒゼキヤを通して学んでみま

しょう。彼は、南王国ユダの歴代の王たちの中で最善の王であり、神に信頼していた王でした。

当時、アッシリヤ帝国が勢力を伸ばして南下し、北王国であるイスラエルを脅かし、さらにはユダ

王国にまで攻め上って来ていたのです。アッシリヤが大軍を率いてエルサレムに上ってきた時、

ヒゼキヤに向かって言いました。 「いったい、お前は何により頼んでいるのか。口先だけのことば

が、戦略であり戦力だと思い込んでいるのか。」と。また民に対して言いました。「ヒゼキヤにごまか

されるな。ヒゼキヤが、主がわれわれを救い出してくださると言って、お前たちをそそのかしても、

聞き従うな。主がエルサレムを私の手から救い出すとでもいうのか。」と、完全降伏を迫ってきたの

です。これを聞いたヒゼキヤは、祈ってくれるようにと、長官を預言者イザヤのところに遣わしま
                               ぼうとく
した。イザヤは神のことばを伝えました。「主はこう仰せられる。『神を冒涜したあのことばを恐れ

るな。 今、わたしは彼のうちに一つの霊を入れる。 彼は、あるうわさを聞いて、自分の国に引き

揚げる。わたしは、その国で彼を剣で倒す。』」と。その通りに一旦は軍隊は退きましたが、再びアッ

シリヤ王は使者を送り脅かしの手紙を送りつけたのです。 それで、ヒゼキヤ王は恐れ、祈りまし

た。 「主よ。ただ、あなただけが、地の全ての王国の神です。あなたが天と地を造られました。・・・

どうか今、わたしたちを彼の手から救ってください。そうすれば、地の全ての王国は、主よ、あなた

だけが神であることを知りましょう。」と。
その祈りは聞かれ、アッシリヤの陣営は、主の使いによっ

て壊滅状態とされ、アッシリヤの王は、主のお言葉どおり、自国において殺害されたのです。

 これらの記事を読むとき、ヒゼキヤは、どこまでも主に信頼し、一途に信仰を貫いていった王で

あることが分かります。彼は軍隊に囲まれ、脅かしのことばを浴びせられ、せっぱ詰まった中に

ありました。しかし、問題はこうした現実を前にしたとき、どこまでも神の励ましのことばに対し

て信じ切れるか、どうかです。つまり、「神がおられることと、神を求める者には報いてくださる方

であること」とを信じ切れるかどうかです。私たちにとって必要なことは、どんなに最悪の状況の

中にあっても、「神は報いてくださる。」ということを信じていくことなのです。 


C 信仰を貫いていく一途な生き方、それは、この世では奇麗事の世界です。しかし、天地を創られ

た神に拠り頼んでいくことは、この奇麗事の信仰を貫いていくことなのです。
そして、この信仰を

貫いていく時、神は勝利を下さるのです。
私たちは、この勝利を全世界の人々に証ししていきたい

のです。わたしたちを創られた創造主には不可能がありません。この神がおられるという信仰に立っ

て、主を証しして行こうではありませんか。


                      

                               

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