ショートメッセージ
  
  
2006年 NO.17




                      
『いのちありがとう』



(受精のしくみ)



 卵と精子が出合う確率は、実に低いものです。排卵された卵子は8時間位いすると老化が始まり、

12時間で受精能力を失います。又精子も排出されてから2〜3日で死滅します。しかも、精子の
              けいかん
内、異常精子は子宮に入る前の頸管でほとんどが死滅し、子宮に入ると白血球の攻撃に会って食べ

られ、卵管に入るのは3億の精子の内1/5000位で、3億の精子の内、卵にたどりつくのは、

実に1/300万の100個、そしてその内の1つが受精を成功させたとしても、1/4は異常を

持ち着床できません。たとえ、着床しても1/3は、成長を続ける能力がなく、知らない内に死滅

します。こうした中で生まれてくる命は、実に選び抜かれた尊い命であり、3億×500分の1の

確率の1つとして「私」という命が存在させられ、生まれ出てきたのです。しかも、生殖細胞に

は、特有のクロスオーバーが起こり、3億の精子は、全て個々のDNAを持ち、排卵される500

個の卵も全て、個々のDNAを持っています。


 ですから、私たちの命は全て千差万別で、1つとして同じ命はないのです。「私」という命は、

創り主によって選び抜かれたのです。又精子は受精する時、卵子の透明帯を通らなければなりま

せん。この透明帯は異種間の受精や多精子受精を防ぐ機能をもっています。それは、同種の精子

としか結合できない特殊なレセプターがあるからです。

 これは、聖書の「種類に従って創造した。」という創造主の知恵であり、進化のできる余地は

ないのです。こんな複雑なしくみを持つ人間の命は、ちょっとした狂いでも生存できなくなるはず

ですが、よくも80年間も生きていけるものです。実に、この仕組みが完全であるか驚かされま

す。創り主に「いのちありがとう」と叫びましょう。