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          2006年9月10日
 

                                               『心をつかう生き方』 



マタイ8章5節〜13節

 


@ クリスチャンとしての本来の生き方は“心を使う”生き方です。

そこで今朝は、
心を使うことについて学びたいと思います。


A さて、私が牧師の働きをしながら一番伝えたいことは、聖書で語られている神の御心を心で理解

し、心でその御心に従って歩んでいくことです。即ち、心で聞き、心で考え心で判断することです。

どういう事かというと、例えば、イエス様の誕生の時に来訪した東方の博士たちのことを考えてみて

下さい。彼らはヘロデ王から、幼子のことが分かったら知らせるように言われていました。

ところが、夢でヘロデの所には戻るなと戒められたのです。

どのように判断したらよいのでしょうか。もし頭で考えるなら、ヘロデからの報復を恐れて先ず身の

保身を考えようとするでしょう。しかし彼らは、ヘロデに会わずに帰ると心で決めたのです。勇気が

いることです。また、ヨセフやマリヤにしても同じです。メンツや損得を考えずに、心の判断に従い

ました。

実に、心を使って心で考え、心で判断する生き方こそ、創造主に従うクリスチャンの生き方なので

す。ところが私たちは、イエス・キリストを信じる前の生き方、即ち、頭で考える生き方をしている

時が多いのです。



B では、私たちが心で判断する生き方に切り替えることについて考えてみましょう。

ここに、ひとりの百人隊長の判断が記されています。彼はイエス様の所に来て、中風やみで寝込んで

いるしもべを癒やして頂きたいと懇願しました。そこで、イエス様が「行って、直してあげよう。」と

言って下さった時 「ただ、おことばをいただかせてください。そうすれば、私のしもべは直ります

から。」と言いました。これは、ある意味で強がりの言葉と思われるかもしれませんが、彼の心からの

気持ちを表した言葉です。というのは、もし頭で考えた場合なら、実際に家に来てもらって、自分の

目の前で癒やされるのを見て、確認したい、と考えるのが常道です。しかし、彼は、ただ「直して

あげる」というお言葉だけでいいといったのです。もし、百人隊長が頭で考えたら、計算尽くに

なります。すると、このような言い方はしなかったでしょう。このことからも、頭でなく心で考え、

心で判断するというのは、勇気と信仰のいることだと分かります。ですからイエス様は、「わたしは

イスラエルのうちのだれにも、このような信仰を見たことがありません。」と言われたのです。

この生き方をしていくなら、クリスチャンとして成長していきます。
創造主の御心は、人の計算尽く

の中から出た思いを求めておられないのです。主に信頼しようとする心の判断を求めておられます。


このことは、教会の中でだけというのではなく、社会での実生活の中でも求められていることです。

もし、信仰とかけ離れた生き方をしているなら、創造主から離れた生き方をしていることであり、

そこには何の意味もないからです。ですから、心を開いて心で考えて心で判断することに心を切り

替えていかねばなりません。



C
 心の中には、御霊が働いていますので、霊の本心が出てきます。この心を使って正直に生き

ていくことが世でも通用することを証ししていきたいのです。
そのためには、先ず自分の考えを捨て

て明け渡し、心で決めていこうとする決断が必要です。切り替えていきましょう。 

                                     


                                        

  
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