@ 今朝は、世にあって生きていくクリスチャンの心構えについて学びたいと思います。
A さて、10章5節から42節まで、イエス様は弟子たちを伝道に遣わされるにあたって、その
心構えを語られています。先ず、イスラエル人たちの所に行くようにと命じられました。それは、
彼らは救い主メシヤが来ることを知っており、しかも待ち望んでいた民であったからです。
ところが彼らは、メシヤであるイエス様を受け入れるどころか非難しました。それは、主が安息日に
病人を癒やしたり、穂を摘んで食べたりしたので、安息日を守っていないと反発したからです。
ですから、本来なら弟子たちを遣わす事は、喜ぶべき事でしたが、主は、「あなたがたを遣わすの
は、狼の中に羊を送り出すようなものです。・・・」と言われたのです。そこで、今日のクリスチャン
たちも、羊として世に対してどのような心構えであるべきか考えたいと思います。
B では、羊である私たちは、この世に対してどのような心構えで生きていくべきでしょうか?
まず、イエス様が言われた言葉を思い出してみましょう。弟子たちにとっては、善意からメシヤの
到来を伝えに行くわけです。それなのに悪意に満ちた仕打ちが返ってくるのです。人々に捕らえられ
て鞭打たれたりもします。もし私たちも、善意に対して悪意で返されたとき、どのように対応するで
しょうか。私たちが善意で語っても、その心が伝わらないことも起こってきます。いずれにしても、
この世の人々は、損得勘定で生きていますので、心で対応していくのは難しいことです。
そのような人々に対して、私たちも損得勘定で対応しようとするなら、むかつきや反発する気持ちで
一杯になるでしょう。そして、身を守ろうとして攻撃的になっていくこともあるでしょう。
しかし
それでは、狼に対し、自分も狼となって対応していくことになります。イエス様は、どんな時にも、
羊のままでありなさい、と勧めておられます。即ち、心で対応することを望んでおられるのです。
何故なら、私たちの心には聖霊様がおられるからです。ですから、「人々があなたがたを引き渡した
とき、何を話そうかと心配するには及びません。話すのは、あなた方の父の御霊だからです。」と
言われました。ですから、聖霊の働きを信じて心でやっていけばいいのです。聖霊は、私たちが羊で
対応していくときに働かれるからです。確かに、羊は角もなく、武器を持っていませんから弱いもの
です。しかし、聖霊が守ってくださるのです。ですから、自分を守ろうとして自分の考えを主張する
のではなく、心で聞き、心で考え、心で判断していく羊の信仰を貫いていけばいいのです。私たちが
恐れるべき方は、たましいもからだも共に滅ぼすことの出来る方である造り主です。
ですから、私たちは損得しか考えないこの世界にあっても、この生き方が通用することを証しして
いきたいのです。
C 私たちは、心で聞き、心で考え、心で判断してやっていくという羊の信仰を貫いていくために、
具体的にどう行動していくのかをハッキリと決めましょう。そして、御霊が働かれる考え・行動を
して行きましょう。そこに祝福が注がれていくのですから。
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