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2006年10月8日



                                         『帆柱にくくり付ける覚悟』



マタイ22章1節〜14節




@ 今朝は、御国に迎えていただくために、具体的な信仰の証をもって従って行くことを学んで

行きたい
と思います。


A さて、この御国についての教えは、創造主とユダヤ人たちとの断絶がテーマです。それは、

創造主が御国をユダヤ人に託されたにもかかわらず、ユダヤ人は、創造主の御心に従おうとはしま

せんでした。そのことは「ユダヤ人を結婚の披露宴に招こうとした王」の譬えにもその様子が

語られています。そこで、この御国の福音は異邦人に移っていきました。しかし、異邦人もこの

御国を軽んじるなら、その祝福は取り上げられます。

B では、その祝福をえるために、先ず譬えから考えてみましょう。王は、招待しておいたお客

(
ユダヤ人)が来ようとしないばかりか、王のしもべたちを辱めたり、殺したりしたので怒りま

した。そこで、代わりに大通りに出て行って、出会った者を皆宴会に招くように命じました。

こうして、異邦人たちに祝福が移っていったのです。ところが、大勢の客の中に婚礼の礼服を着て

いない者が一人いました。王は怒り、その者を外の暗やみに放り出しました。なぜなら、彼は招か

れても、王子の婚礼を喜ぶ心がなかったからです。もし祝福しょうと思ったのなら、それなりの

身支度をして行ったことでしょう。しかし、いくらだれでもいいといっても、心の無いものは入れて

もらえないのです。これが御国の譬えです。同じように、私たちも、心(信仰)がなければ、外の

暗やみに放り出されます。行くだけではしょうがないからです。それで私たちは今、その心(信仰)

具体的に現わして歩んで行くために、具体的な心の定めをしようとしているのです。それは、礼服を

着ることと同じです。これは、
船が暴風にあったとき、自分の身を帆柱に縛りつける覚悟を持つ譬え

に似ています。というのは、私たちはイエス・キリストという船に乗っているからです。それは波

静かな航海ばかりではありません。時には、暴風や様々な試みを通して、主に信頼するとはどういう

事かを味わう航海です。
ですから、嵐がやってきたとき、逃げ出すならば、キリストに信頼していな

いことになります。船を軽くするために、積み荷さえ捨てなければならないことも起こってきます。

しかし、「死にたくない」、「財産を捨てたくない」という人は逃げ出してしまうのです。ですから、

私たちが具体的な心の定めをするということは、船と共に死ぬ、即ち自分を帆柱にくくり付けて

キリストと共に命を捨てるという覚悟がなければなりません。パウロは、ローマへの航海の途中

激しい暴風に遭いました。そして、すべてを捨てました。しかし、着いた所がマルタ島でした。

彼らはそこで思いがけない手厚い待遇を受けたのです。主は、私たちが全てを委ね、帆柱にくくり

付けたときマルタ島に導いてくださるのです。


C 私たちは、過去に何度、逃げ出したか分からない弱い卑怯な者です。その弱い卑怯な心を

秘めずに、素直に向き合いましょう。そして、たとい「出来るのか?」という悪魔の声が聞こえてき

ても、「もう逃げ出したくない。縛ってくれ!」と具体的な証をするのです。私たちの命は、

「造り主にあってなんぼ」の命です。ですから、帆柱にくくり付ける具体的な生き方を決断をして、

信仰の証を立てていきましょう。
 

    



                                        

  
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