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          2006年6月4日
                                                               
       『御霊で完成する』 



ガラテヤ3章1節〜14節







@ 今朝は、「御霊で始まったことは、御霊で完成させる」事について学びたい。

A さて、この手紙は、異邦人の使徒であるパウロから、異邦人の地のガラテヤの教会に書き

送られたものです。その目的は、「律法の行ないによって義とされるのではなく、キリストを

信じる信仰によって義とされる」ことを教えるためでした。というのは、初め、イエス・キリ

ストの福音を喜んで受け入れたのに、急に、ほかの福音に傾いていったからです。それは福音

ではなく、「割礼を受けなければ救われない」という律法主義でした。それは、御霊で始まった

彼らが、肉で完成しようとする方向に向けられたからです。そこでパウロは、「あなた方が御霊を

受けたのは律法を行ったからですか。それとも信仰をもって聞いたからですか。」と、ガラテヤの
                 かんき

クリスチャンたちの霊を喚起しようとしているのです。

B では、「御霊で始まったことを御霊で完成する。」とはどういうことでしょうか。

先ず、私たちクリスチャンは、イエス・キリストを信じたときみな約束の御霊を受けました。

だから、クリスチャンはみな御霊の感受性があり、祈りや賛美やメッセージ等に対して御霊の

働きを感じることが出来るのです。それは、信仰によって義と認められたアブラハムへの祝福が、

キリストを通して全ての異邦人にも及んだ結果でした。(ガラテヤ3:14)しかしそれとは別に、

使徒1章8節で約束され、2章で実現した聖霊の満たしがあります。それは、聖霊の力を十分に

受けるためにその中に浸かることを意味します。それによって、キリストを証しする為に必要な

力と賜物を頂くのです。私たちが願い待ち望んできたのは、この聖霊の満たしです。あらゆる

障害を乗り越え、力強く福音宣教をしていくエネルギーは、聖霊の力以外無いからです。

この志を与えて下さった神ご自身が、それを完成させて下さいます。ところが、待ち望む時が

長引くと、「大丈夫かな」という思いになり、御霊から離れて肉でやろうとするのです。

それは、表面上だけを信仰に合わせることになり、御霊で始めたことを肉で完成させることに

ならないでしょうか。それは、ガラテヤの教会が、ユダヤ人の律法主義にあわせて、キりストの
     きぜん
福音に毅然と立たなかったことと同じです。確かに、待ち望むストレスから逃げ、心を使い分け

たら、戦いも圧迫もないでしょう。しかし、
心を一つにした純粋な信仰を追求し貫いて行くには、

忍耐と時間が要ります。しかも、私たちが純粋な心を現わしたからといって、必ずしも人に受け

入れられるとは限りません。しかし神には受け入れられるはずです。又、そうしていかなければ、

聖書を読んでも、メッセージを聞いても、その時だけで、行動には表そうとしない冷えた信者に

なってしまいます。それは私たちの本心ではありません。ですから、逃げずに忍耐し追求していく

ことが、御霊で完成する事なのです。

C 私たちは、自分の気持ちを簡単に変えてしまうところがあります。しかし、心と行動を一つに

して追求していきましょう。それが、御霊で完成することになるのですから



                                        

  
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