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2005年5月8日


「30年間を振り返り」

ヤコブ4章6〜10節



@ 今朝は、宣教30周年の記念の聖日です。そこで今朝は、この30年間を振り返りながら、神様

の私たちに対する御心について
考えてみたいと思います。


                                 さら        めぐみ   たま
A さて、30周年に与えられた御言は「神は、更に大なる恩恵を賜ふ」というヤコブ書4章6節

の御言です。これは、私がイエス様を信じてから、直ぐに与えられた御言です。その時は、この

御言の意味が良く分かりませんでした。しかし、この30年間、この御言は私の心から離れませ

んでした。それというのも、信じてからずっと、使徒行伝の人々のように歩みたいと願いつつも、

この御言を味わうことがなかったからです。
確かに単発的に、恵みを注がれては来ました。

しかし、イエス様を信じたときに味わった恵みを超える“更に大いなる恵み”を味わうことは

ありませんでした。ですから、私の心にはいつも、「こんなもんじゃない。」という思いがあった

のです。ですから、これまでの期間は、この御言を味わうための前段階の歩みであり、これからの

30年間は、それを味わうための段階だと思うのです。


B では、私自身と、私たちの教会に与えてくださったこの約束の御言のために、神が私たちにな

されたことは、何んだったのでしょうか。それはこの御言の後に続く聖句の中にあります。

第一に“へりくだる”こと。 次に“神に従う”こと。 そして“悪魔に立ち向かい”、

“神に近づく”ことです。人は高ぶり易く、すぐ自分の力で獲得したかのように思う高慢を持って

います。ですから、まずへりくだることを学ばなければなりません。そのために神は、試練を与え

られました。私たちの信仰を本物にし、堅いものとするためです。私たちが逃げずに、へりくだって

神に近づくかどうかを見られたのです。
本当に私たちは、どん底の中に置かれました。どんなに心

と労力を使っても、豊かな実がありませんでした。どんなに祈り求めても与えられず、どんなに

願ってもその通りにならず、相変わらず厳しい伝道が続いてきました。それでも私たちは、

“天地万物を造られた神以外に真理はない。”という一心で、ひたすら、一途に神に頼ってきまし

た。
この心こそ、神が私たちに求めておられた心です。へりくだりの心から生まれて来たもの

だからです。また、このへりくだりの心は、自我を砕かなければ持てないものです。 

 神は、私たちが、このへりくだった一心な心を持つようにと、私たちを囲いの中で導き、誰に横槍

を入れられることもなく、集中して訓練される環境の中におかれました。それは、私たちがへり

くだりを学んだ後で、更に豊かな恵みを与えられるためです。


C 私たちの30年間は、純粋な信仰を一途に追い求めてきた求道の期間であり、更に豊かな

恵みを与えられるための訓練の期間でもありました。神に仕えて行く生涯は、へりくだりの生涯

です。私たちは、忍耐の限りを尽くして来ました。ですから、これからが、約束の御言を味わう時

です。
 このように、私たちの純粋な心を明らかにされた後で、神は、私たちを完全にし、堅く

立たせ、強くし、不動のものとしてくださるのです。ですから、これからの30年が「神は、
さら            たま
更に大いなる恵みを賜ふ」の御言が実現されていく恵みの時期なのです。  

                               
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