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          2006年4月23日
                                                               
       『不動の主に信頼する』 



マルコ9章14節〜29節







                 ろうあ                いや
@ 今朝は、てんかんと聾唖の症状を持った少年の癒しを願う父親の信仰について考えてみたいと

思います。そこから、私たちの信仰について学びたいと思います。

A さて、おしとつんぼの霊につかれている子の父親が、弟子たちの所に息子を連れて来て癒しを

願いました。ところが、息子は癒されませんでした。そこで、イエス様が来られた時、父親は

イエス様にお願いして言いました。「もし、おできになるものなら、私たちをあわれんで、お助け

ください。」。ところがイエス様は、この言葉に敏感に反応され、父親を叱って言われました。

「できるものなら、と言うのか。信じる者には、どんなことでもできるのです。」 霊が出て行かな

かったのは、父親の不信仰の故であると見抜いておられたからです。ですから、「ああ、不信仰な
                               いきどお
世だ。・・・何故素直に信じないのか。」という憤りがあったのです。しかしこの父親の言回しは、

私たち日本人にとっては違和感の無い表現です。というのは、
このような自分の気持ちを引いた
       けんじょう
言い方は、謙譲を表しており、日本人には、美徳と考えられているからです。しかしそこに
     おちい        あいまい   ひそ
私たちの陥り易い信仰の曖昧さが潜んでいます。ですから、イエス様は私たちに対しても怒って

おられると言えます。

                        あいまい
B では、この、美徳とも言われる曖昧さが、何故いけないのか考えてみましょう。

確かに、私たちの肉はいい加減で、曖昧さを好みます。責任が降りかかってくるからです。 

ところが、私たちの創り主は、不動の方です。またこの方がお遣わしになったイエス・キリストも

永遠に不動のお方です。よって、イエス・キリストの救いも不動ですから、イエス様は救ってくだ
                 いや
さり、助けてくださり、癒してくださるのです。ですから、「信じるなら、どんな事もしてくだ

さり、主が癒してくださるのは当たり前だと安心し、安住していればいい」のです。 ところが

私たちは、不信感な思いを心に入れることを当たり前にしています。それは、自分たちの生活の

中で思うようにいかない現状が常にあり、また弱く失敗する自分ばかりを見ては弱気になる現実が

あるからです。その結果、創造主への確信を投げ捨ててしまい、曖昧で不信仰な言い方をしてしま

うのです。「もし、おできになるなら・・・」と。これは、「できない。」という前提を押し付ける

ことであり、全能者である不動の方に対して失礼な言い方です。
確かに私たちは弱い者ではあって

も、不動の方に依り頼むことによって、私たちもまた、不動の者となるのです。ですから、確信を

投げ捨てた曖昧な信仰はいけません。もし私たちが、意識してハッキリした言い方をするなら、

行動もそのようになって来ます。信仰の姿勢をハッキリとさせ、主に信頼する心で立つなら、

その通りなるのです。


C パウロは言いました。「走るべき行程を走り尽くし、任務を果たし終えることができるなら、

私のいのちは少しも惜しいとは思いません。」と。
私たちの任務とは、何でしょう。それは、

「信じるなら、どんな事でもできるのです。」ということを、この時代に証ししていくことです。

「信じる者には、どんなことでもできるのです。」と言われた不動のイエス様に依り頼み、ビビらず、

「ハイ!」と答えて、不動のイエス様を証ししていきましょう。


                                        

  
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